【初心者向け】知っておきたいGoogleの新アルゴリズムHelpful Content Update

2022年8月18日にGoogleからリリースされたHelpful Content Update (ヘルプフルコンテンツアップデート)。2022年8月25日頃から順次運用が開始され、2週間ほどで実装が完了するとのことです。

Webライター
何それ?知っておいたほうがいいの?
難しそう...よく分からない...

そんなあなた!

今回のアップデートは、英語圏のウェブサイトのみが対象となっており日本での適用時期は未定です。ですが、将来は全世界的に適用していくとのことなので、これからWebライターやブログを始める方、Webサイトを作ろうと思っている方はこのHelpful Content Updateを理解しておくとかなり有利かも。

もちろん、すでにWebサイトやブログを運用している方も今回のアップデートを上手く活用すれば、より「質の高いサイト」を作っていくことが出来ます。

WebライターやSEOの勉強を始めたばかり!という初心者の方でも分かりやすいように解説していきます。

Helpful Content Update (ヘルプフルコンテンツアップデート)を簡単に解説

ヘルプフルコンテンツアップデート

Helpful Content Updateを簡単にいうと…

今まで内容が薄くてもSEO対策で検索上位に上がってきていたようなコンテンツの評価を下げ、ユーザー=人にとって役立つコンテンツのほうを高く評価する。

というユーザーファーストなアップデートです。

Google Search Centralの公式リリースではこのように述べられています。

【原文】

Google Search is always working to better connect people to helpful information. To this end, we’re launching what we’re calling the “helpful content update” that’s part of a broader effort to ensure people see more original, helpful content written by people, for people, in search results. Below is more about the update and things creators should consider.

【日本語訳】

Googleは日ごろから、人々が有益な情報にアクセスできるような取り組みを行っています。この目的において、今回「ヘルプフルコンテンツアップデート」をリリースします。このアップデートは、人が人のために書いた、よりオリジナリティと有益性の高いコンテンツが検索結果に表示されるようにするための包括的な取り組みです。以下、アップデートについてとクリエイターが考慮すべき事項の詳細です。

全文をご覧になりたい方はこちら。Google Search Central

コンテンツとSEO

普段何かを調べようと思って検索をかけた時、開いたサイトや閲覧したコンテンツが「文章が不自然で読みづらい」「検索上位のページから見ていってもなかなか必要な情報が得られない」など感じたことはないでしょうか。

検索順位は、コンテンツ内のキーワードやソースの専門性などの要素をもとにGoogleのアルゴリズムが決定していて、順位を上げるための対策であるSEOが研究されてきました。文章の良し悪しや有益性というよりもアルゴリズムを理解してSEOを攻略することが重視されてきたという面があります。その結果、

SEO>>>内容

となってしまい、機械的で質の低いサイトが作られやすい傾向にありました。

もちろん、どれだけいいサイトや記事を書いても何もしなければ誰にも見てもらえず埋もれてしまうので、より多く人の目に触れる機会を増やしたいと思えばSEOも大事であることは確かです。

Googleも、SEOはユーザーファーストのコンテンツに適用するのであれば有効な手段であると言っています。

ただ、あまりにもSEO対策用のような記事ではなく、ユーザーの役に立つコンテンツを作ってねというのが今回のアップデートの目的です。

先ほど引用した文の中に“written by people, for people”とあるように、検索エンジンなどの機械的に向けて作るのではなく、ユーザー=人に有益なコンテンツや記事を人が考えて作ることが大事なのかなと感じました。

「役立つコンテンツ」をどのように評価しているのか

記事
どんな基準で「役立つコンテンツ」を判断しているの?

と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

Google Search Centralの公式リリースによると、今回のアップデートは以前から行っている質の高いコンテンツをユーザーに届けるための評価システムの一部で、手動アクションやスパムアクションではなく、機械学習モデルを使用した完全自動のシステムとのことです。

判断するにあたって、役に立つ・役に立たないという単純に2つに分類するのではなく、細かく分類をしていきます。また今回のアップデートによる分類方法はGoogleのアルゴリズムの一部として追加されたものなので、この評価基準だけで検索順位が変わるわけではありません。

Googleによる基本的なコンテンツの評価指標は、

  • ユーザーが検索する時に入力したワードがページに含まれているか(見出しや本文にそのキーワードが含まれていると、より関連性が高いという評価)
  • ソースの専門性や信頼性の高さ
  • コンテンツの読み込み速度
などによって判断されているみたいです。詳しくはGoogle searchに記載があるので見てみてください!

役に立たないと評価されたらどうなる?

役に立たないコンテンツそれ自体だけではなく、役に立たないコンテンツを多く抱えているサイトほど検索順位が低くなってしまうのです。

該当コンテンツを削除することで検索順位は改善するようです。しかし、一度判定を受けると数か月にわたってシグナルが検出される場合があるとのこと。

シグナルを検出したら該当コンテンツを削除するのが対処法ではありますが、そもそも検出されないようなサイトを作っていくことが今後は大事になってきそうですね。

結局どんなWebサイトを作ればいいの?

グーグル
記事

Helpful Content Updateについては分かったけど、

何を意識してコンテンツを作ればいいか分からない!

そんな方も心配はいりません。

Google Search Centralの公式リリースがチェックポイントを教えてくれているのでそれをもとに見ていきましょう。

新しくコンテンツを作る時のチェックポイント

  • サイトに直接やって来たとしたら、そのコンテンツが役立つものだと分かってくれるような、自身のビジネスやサイトに対する既存または見込み訪問客がいるか?
  • そのコンテンツは自身の実体験や深みのある知識(例えば、実際に使ってみた商品やサービス、訪れたことのある場所など)に基づいたものか?
  • 明確な目的や焦点が定まっているか?
  • ユーザーがコンテンツを閲覧した後に、目的を達成するための助けとなるトピックについて十分な知識を得られたと満足できるか?
  • コンテンツを閲覧した後に、満足のいく経験ができたと思ってもらうことができるか?
  • コアアップデート商品レビューのGoogleガイドラインを忘れないようにすること。

先ほど紹介した、Googleによる基本的なコンテンツの評価指標と合わせてこの項目を意識しながらコンテンツを作成すると良いということになります。

Webライター

実体験に基づいた記事や、専門家・当事者に取材を行って書いた

専門性のある記事などが評価が高くなりそう!

コンテンツを見直す時のチェックポイント

また、コンテンツを見直す時のチェックポイントも教えてくれています。

  • ユーザー=人向けではなく、検索エンジン対策のコンテンツになっていないか?
  • どれかが検索結果でヒットすることを狙って、サイト内のコンテンツを量産していないか?
  • 様々なトピックに関するコンテンツを作成するために自動化を拡大していないか?
  • 付加価値を付けずに、他の人の文章などをただ要約していませんか?
  • 既存の読者は興味がなさそうでも、流行りのトピックだからという理由で記事を書いていないか?
  • ユーザーに、他の情報源からもっと良い情報を得るために検索し直す必要があると感じさせられるようなコンテンツになっているか?
  • Googleには推奨文字数があると聞いて、特定の文字数を書くようにしていないか?(実は推奨文字数はありません。)
  • 専門知識がないにも関わらず、ニッチな分野で検索順位の上位を狙うためそのトピックに参入しようとしていないか?
  • 実際には答えがない事柄について「答える」と言い切っていないか?(映画やテレビ番組の公開日が決まっていないのにそれを示唆するなど)

既存のサイトや記事がこの項目に当てはまるようであれば、Helpful Content Updateの評価基準で「役立たない」ほうに分類されてしまう可能性があります。

これからサイトや記事作成を行う初心者の方でも、これらのポイントを意識してコンテンツを蓄積していくと後々有利になるのではないかなと思います。

これからのWebコンテンツ

ウェブサイト

Helpful Content Updateによって、検索順位は大きく変わるのでしょうか。まだ実装開始されたばかりで、日本では適用されていないため影響は不明ですが、役に立たないコンテンツが淘汰され役に立つコンテンツが高く評価されたらユーザー側はとても便利になりそうな予感。

コンテンツを作る側としては、商品やサービスなどを実際に体験してみたり、取材などを行い専門性を高めるなどの付加価値をつけることが必要になってきそうです。

SEOについての知識をつけると同時に、ユーザーが読んで「面白い」「勉強になった」などの満足感得られるような文章力も身に着けなければいけないですね。

Helpful Content Updateはどのような影響をもたらすのか、日本への適用はいつになるのか、今後も注目していきたいです。

Mayuko Shirai

Web writer

Mayuko  Twitter 

社会人になってから文章に触れることの楽しさに気づき、食品会社勤務から憧れのwebライターに。株式会社SpoonではSEOとwebライティングを担当しています。趣味は小説と政治経済の本を読むことです。美味しいものを食べるために筋トレも頑張っています!

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